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韓国あちこち(57)

更新日:2024年5月11日

    韓国伝統の韓服の販売店(ソウル北部の郊外にある踏十里駅前にて)


 先日、何年振りかで韓国に行って参りました。その時に撮影した写真を楽しんでもらえれば幸いです。


 木の壁紙が使われているリサイタルホールホール(ソウル・アートセンターにて)。天井の球体の一部は三次局面で、木の壁紙を細長く切ることにより、何とか貼れました。


 同じく木の壁紙が使われているコンサートホール。前回の改修は竣工後17年目に行われたので、それから20年経った今年、再改修の話がないか期待して行ったのですが…。


 切りっぱなしの角の部分とかで剥がれや膨れが出ていないか見て回ったのですが、どこにも不具合は見付かりませんでした。耐久性があることは確認できたのですが、改修の仕事はもらえず、喜んでいいのやら、悲しんでいいのやら…。


 新築の頃から木の壁紙の内装に関わってきた頼もしいメンバー。特に左端のCHUN氏には木の壁紙製品の購入で大変お世話になっており、今回も現在住んでいるニュージーランドからわざわざ来て頂きました。今後は、若い世代にバトンタッチしていく話も出ました。


 別の古くからのお客さんであるMIN氏ともソウルで再会しました。数十年前の冬、店に入る前は何も降っていなかったのに、食事をして外に出たところ、あたり一面は白銀の世界と化していて、思わず皆ではしゃいで雪合戦をしたことを思い出します。いやあ、あの頃はまだ五十歳そこそこで若かった。


 韓国最大の製鉄会社であるPOSCOのビルの前にあった巨大なオブジェ。あのナムジュン・パイク氏の作品だそうですが、私にはピンと来ませんでした(宿泊したホテルの近くで)。


 帰りの便まで時間があったので、ソウル郊外の骨董街に行くことにしました。韓国の地下鉄は電車が止まるまでは線路に入れないよう天井までバリヤーがあります。それに比べて日本のものは中途半端な気がしますが、このバリヤーができたあとは、漢江(ソウル市内を流れる巨大な川)で自殺する人が増えたそうです。


    お目当ての骨董街の一角。さて、李朝の陶器など置いてあるのでしょうか?


 興味深い骨董が多数ありましたが、どれも値札は付いておらず、訊くと店の人が答えてくれました。うーん、これは人を見て多少違う値段を言っているのではないかと疑ってしまいました。欲しいものは結構いい値段だったので、あったらいいなと思う程度のものを買いました。


 それが上の写真のものです。さっそくこれで雑炊を食べてみましたが、なかなか乙なものでした。


 中に、こんなものを見付けました。自分が働いている会社で創業当時から取り扱っている、タモの玉杢を表面に使用した鏡台です。恐らく今から百年近く前に日本から輸入されたものでしょう。


 帰り道、地下鉄の構内へと向かうエスカレーターに乗ると「shelter」という張り紙があることに気付きました。北朝鮮からの攻撃に備えて、ソウルの地下には巨大なシェルターが張り巡らされているという事ですね。ほんの少し緊張しました。


 そして地下鉄構内のセブンイレブンの前にはお酒が店頭販売されていたのですが、高いもので何と340,000ウォン(約3万円)のシャンパンが…。こんな高価なものが店の人のいない店外に置かれているのが不思議でした。


 帰りの金浦空港の免税店では、ブラックピンクのジェニーの背後で花火が炸裂する動画が流れていました。本当の花火かどうかは分かりません。


 二泊三日の慌ただしい出張旅行でしたが、懐かしい人たちにも会え、濃密な時間を過ごすことができました。生きている間に、また何度でも韓国には行ってみたいと思っています。


 

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小説『人生の花火』との対話

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