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執筆者の写真Hisashi Tomibe

『人生の花火』デジタル版(66)

 『人生の花火』を出版して約四年が過ぎようとしていますが、このたび、改めて電子出版を行いました。実は当初から、紙の本は読まない、デジタル版だったら読んでもいいという人が少なからずいましたが、まずは紙の本を売ることが優先と考えて見送ってきました。しかし、紙の本の売れ行きが一段落したのを機に、できるだけ多くの方にこの小説を読んでもらいたいという気持ちから、ようやく電子出版もやってみようと重い腰を上げました。

 さて、新潮社版と何が違うのかと言うと、まず、すべての章の最後に金武さんの花火写真を入れたことです。一般的な撮影方法によるものが多いですが、やはり見応えがあります。デジタル版だと、スマホがあればいつでもどこでも見ることができるので、より身近に感じて頂けることでしょう。なお、写真を見る要領としては、指で長押しすると、メニューが出てきます。そこで、拡大を選べば、縦長写真は全画面表示となります。横長写真は同じように操作しても、全画面表示にはならないので、指を使って全画面になるまで写真を拡大してください。もしうまくいかないようであれば、jinseinohanabi@gmail.comまでお問い合わせください。

 次に文章ですが、多少の推敲は行っております。それよりも、新潮社版では削除した五つのエピソードを、今回はすべて盛り込みました。これは小説のブログにも時折掲載していましたが、やはり、本編の中にそれらを入れて読み直すと、ジグソーパズルで欠けていた五つのピースがぴったりと収まったかのようで、描かれている世界がより豊かになったような気がしました。さらに言えば、水を得た魚のように、それぞれのエピソードの新たな息吹が感じられました。

 そんな訳で、デジタル版だったら読もうと思っていた人だけでなく、一度本で読んで頂いて楽しまれた方に、もう一度読んで頂けることを願っております。

 ご希望の方は、下記より購入できます。



 ちなみに、発行書店を一乗寺書房としたのは、京都市左京区にある一乗寺で、私は生まれ育ったことによる思い入れからです。

 その一乗寺周辺を、正月に歩き回りました。覚えてはいたつもりでしたが、やたら神社やお寺が多くて、お参りするのにかなりの時間を費やしました。

    生まれた一乗寺花ノ木町内にある、宮本武蔵と吉岡一門決闘の地の碑。

   民家の壁にはこんな看板がありました。1960年代のものと思われます。

通っていた保育園。別名、御坊(ごぼう)幼稚園。

        波切不動山。うしろに小さな滝と仏像があります。

                八大神社の入り口。

狸谷不動院の本堂へ行くまでの階段。私の年と同じ69。さて、ここからどこまで行くか。

狸谷不動院の本堂
本堂から見られる京都の景色。苦労して登ったご褒美です。
鷺森(さぎのもり)神社の長い長い参道。
拝観入場時間を過ぎて入れなかった曼殊院
卒業校である修学院小学校。いつも比叡山が見守ってくれていました。

 二日間で約四万歩歩き、神社仏閣を訪れるたびに、心を込めて祈って参りました。個人的な願い事はさておき、世界のあちこちで起こっている紛争に思いを馳せ、戦争で使われている火薬がすべて花火の火薬に置き換わってくれたら……と願ったのは言うまでもありません。

 


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